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食べ物は商品化され、自然と切り離された大都市の生活、農薬や化学肥料を多投する農業、工場で飼われる家畜が現実です。和食の基本、ご飯と味噌汁もあまり食べない人が少なくありません。医学や栄養学の目覚ましい進歩にも関わらず、病気はなくならないどころかガンなどの慢性疾患(生活習慣病)が増え続けてきたのはどうしてでしょうか。

解決策は、つながりを取り戻すことにあります。食べるとは生き物の生命力をいただくことであるはずです。生き物が食べ物になるのです。食べ物を通じて日本の農業や自然ともつながっています。食事は和食です。パンやパスタではないのです。日本の農業とつながる身土不二、農家に感謝、日本が世界に誇る和食を取り戻すことが、健康寿命を延ばすことにつながると考えます。

年々暑くなる地球、農家が高齢化していなくなる農村。健康な地球、健全な農村なしに我々だけ健康でいられるはずはありません。農家がいなくなって食料が供給されるはずもありません。地球も健康に、農村に活気を取り戻す方法についても考えます。

主宰 母なる地球を守ろう研究所

講師 長谷川浩(理事長、農学博士、日本有機農業学会元副会長)

期間 2024年1月9日から3月12日、毎週火曜日(全10回)

時間 20時から22時

参加費 基礎編受講者 1万円
    本コースのみの受講者 2万円

セミナーは録画しますので、ダウンロードして後日聞き直すことも可能です。なお、録画とパワーポイントは個人として活用にとどめてください。他の人にシェア、無断転用は固くお断りします。

<カリキュラム>

第1回(1/9) 概要紹介
 有機農業から考える健康とは
 栄養学と医学の限界
 驚くほど多様な人類の食、世界に誇る和食
 幸せな国で農業国だった明治維新の日本
 世界に誇る日本の長寿村、長寿者
 温故知新、そしてつながりを取り戻す
 あなたも地球も健康にする食と農業
第2回(1/16) あなたを不健康にして地球を壊す工業型農業と商業型フードシステム
2−1.地球を壊す工業型農業
 超加工品とジャンクフード
 老化や慢性疾患の原因 酸化、AGE、アクリルアミド
2−2.あなたを不健康にする商業型フードシステム
第3回(1/23) 人類、農業と食の歴史概略
3−1.人類の歴史
 進化と絶滅
 弱い存在から他を圧倒する存在へ
 驚くほど高い人類の適応力
3−2.農業と食の歴史
 自ら育てて、保存調理して食べる
 発酵食品
 驚くほど多様な食
 日本の農業と食の歴史
 世界に誇るべき和食
第4回(1/30)  栄養学、近代医療とその限界
 消化の仕組み
 炭水化物、脂質、タンパク質
 ビタミン、ミネラル
 ファイトケミカル
 食物繊維と腸内細菌
 栄養学の限界
 医療が進歩しても病気は減らない
第5回(2/6)  基礎知識編
 食べ物は生き物だった
 植物の仕組み
 動物の仕組み
 微生物の仕組み、発酵
 土壌の仕組み
 生態系の仕組み
第6回(2/13)  健康な土壌、植物、動物、生態系とは
第7回(2/20) 世界の食の多様性、世界に誇る和食

7−1.世界にほこる和食
 食べ物で健康に、不健康に
 健康長寿村、長寿者
 和食とは
 日本がほこるスーパーフード味噌
 和食があなたを健康にする
7−2.驚くほど多様な人類の食
第8回ー1(2/27) 有機食品のメリット
 有機食品のメリット 
 農薬の健康影響と予防原則
 地産地消、旬産旬消、身土不二
 子どもファーストの社会を
第8回ー2(2/27) 農作業(運動)のメリットと農業の教育効果
第9回(3/5) 壊れる地球、いなくなる生き物、そして農家もいなくなる

 限界を超える人間活動、原因は富裕層と資本主義
 第6回目の大量絶滅、原因は我々
 日本から農家がいなくなる
 人新世
第10回(3/12) 振り返り
 あなたのための食事
 農家を支える、農家になる
 地球のための食事
 つながりの中で食べる

申し込み方法

メール(hasegawa@motherearthresearchinstitute.org)または以下のお申込みフォームからお申し込みください。